インターネット回線費用はすぐにコスト削減できる間接費の1つです。
「毎月どのくらいインターネット回線費用を支払っているかわからない」「インターネット回線費用を見直したことがない」という方は、すぐに見直しを図ることで、経費削減が可能になります。
過去、見直したことで、通信コストを年間で約1千万円削減した企業事例もあります。(参考:https://www.itfor.co.jp/mailmag/content/151008a/?_fsi=FzIRAGdn)
今回は、インターネット回線費用について、具体的にどのような削減方法があるのか2回にわたってご紹介します。
インターネット回線費の料金内訳
まずインターネット回線費用の削減方法の前に、まずは、どのようにして料金が計算されるかを確認していきます。
インターネット回線費用には、「回線費」と「プロバイダ料金」があります。
回線費とは、回線提供会社に支払う料金のことです。
プロバイダ料金とは、回線とインターネットをつなぐサービスを提供する事業者に支払う料金のことです。回線費とは別途に月額利用料などがかかります。
最近は「回線費」と「プロバイダ料金」を一本化した価格によって算定されることが一般的です。その他、「オプション料金」や「ルーター料金」などが加算されます。
また、導入時に契約料や登録料、初期工事費、設備費の初期費用が必要になります。
法人向けインターネット回線を見直すときのポイント
個人事業主や小規模店舗、オフィスなどであれば、最大5〜10台程度でも問題ありませんが、やはり中大規模オフィスなら、同時接続台数に制限のない法人向けプランがおすすめです。法人向けインターネット回線を見直すときには、以下の5つに注目しましょう。
・月額料金
・初期費用
・対応エリア
・通信速度
・同時接続台数
法人向け回線といっても、業種や規模は様々ですので、自社に合った回線サービスを選ぶのが重要です。また、法人向け契約は、専用の帯域を用意していることが多く、個人向けよりも通信の安定性や混雑しにくくなっています。そのため、社内で複数のPCを利用したり、ネットワークに頻繁にアクセスする必要のある業種では、法人向け契約の安定した通信環境がおすすめです。
また、同時接続可能台数を超えてしまうと、通信速度が遅くなったり、不安定になってしまいます。そのため、社内で同時に何台のPCを、同時に利用するのかは必ず確認しておきましょう。リモートワークや出先からの接続なども加味して、接続台数を考えるのがよいでしょう。
インターネット回線コスト削減の3つの方法
それでは、インターネット回線のコスト削減の具体的な方法を見ていきましょう。具体的には、以下の3つの方法があります。
1.オプションや必要要件の整理
2.既存サプライヤーとの価格交渉
3.新規サプライヤーへの切り換え
それぞれ解説していきます。
1.オプションや必要要件の整理、契約の見直し
1つ目は、オプションや必要要件などを整理し、契約を見直してコストを削減する方法です。
何年も前に契約してから一度も契約プランを見直していない場合、「契約当初と比べて人数が変動したために自社の規模に適合していないプランで契約していた」、「ほとんど使っていないオプションをいくつも契約したままにしていた」、といったケースがあり得ます。
オプションや必要要件など現状の把握を行ったうえで以下を実施しましょう。
- 不要なオプションの解約
- 自社の規模・インターネット使用環境に適合する契約内容への変更
- IP電話や携帯電話、固定電話との同時契約による割引の利用
2.既存サプライヤーとの価格交渉
2つ目は、既に契約しているサプライヤーと価格交渉を行ってコストを削減する方法です。
価格交渉の際、各企業で適正価格は異なるため、まずは自社が今どのサプライヤーにどのくらいインターネット回線費用を支払っているのか、どのようなプランで契約をしているのか、現状を把握する必要があります。
例えば、自社の現状を確認した際に部署によって異なるサプライヤーと契約していたりした場合、一般的に発注数量が多いほうが単価を下げることができるので、サプライヤーを1つに集約することで、スケールメリット等の観点からコスト削減が可能です。
3.新規サプライヤーへの切り換え
3つ目の方法は、相見積もりを取り、新規サプライヤーへの切り替えを行うことで、インターネット回線費用を削減する方法です。
まとめ
いかがでしょうか。次回はおすすめの5つのサービスを紹介していきます。