支払い手数料のコスト削減をするには、まずは、銀行振込手数料を見直すのがおすすめです。そこで今回は、銀行振込手数料がお得になる振込代行サービスの活用についてご紹介します。

銀行振込手数料とは

自社で口座開設をしている銀行から他の口座に振込を行う場合、1件あたりの振込に毎回、振込手数料がかかります。振込先が同じ銀行の口座なのか、他の銀行の口座なのかや、窓口かインターネットバンキングなのかでも料金は大きく変わりますが、一般的な銀行の場合、300円~800円程度の料金がかかります。取引先への入金や従業員の給与振込で毎月の固定経費として計上されている企業がほとんどではないでしょうか。

振込代行サービスとは

振込件数に応じた振込手数料を削減できるサービスが、「振込代行サービス」です。初期費用や月額基本料金が無料です。多くの顧客の振込依頼を取りまとめることにより、金融機関から受けるボリュームディスカウントを顧客に還元するという仕組みです。申込と口座開設を行うだけという手軽な点も手が付けやすいですね。各サイトにてコスト試算をすることができます。

2つのサービスをご紹介

◆Flico(フリコ)

まずは、オリックス株式会社の振込手数料削減サービス「Flico(フリコ)」です。振込手数料が一律260円 (税抜き)になります。給与振込には対応していません。

手続きの流れ

手続きの流れ 出典:Flicoサービスサイト

◆ウェブフリコム

次は、株式会社フォーライフシステムの振込代行サービス「ウェブフリコム」です。振込手数料は総合振込:~440円、給与振込:~262円になります。給与振込に対応しています。

コスト削減効果は?

◆インパクト:大  小
◆難易度:★☆☆☆☆
◆効果発現時期:短期 中期 長期

 

さて、いかがでしたでしょうか。
コスト自体の金額規模は小さいかもしれませんが、改善のインパクトがすぐ出る点では経営的に重要です。多くの会社のコスト削減策は、金額が大きくインパクトが大きそうな所から手を付けがちです。しかし、小さくてもすぐに改善のインパクトが出るものを積み重ねていくという発想も大切です。

申込をして口座開設するだけで、簡単に毎月の振込手数料を削減できるなんてありがたいですね。件数や用途に合わせて、自社に合う振込代行サービスを検討してみましょう。