法人用のクレジットカードを活用されている方で、手数料の削減に取り組まれた方はもしかしたら少ないかもしれません。そこで本日は、支払手数料の中でも、クレジットカード手数料のコスト削減方法についてご紹介します。

クレジットカード手数料とは

クレジットカード手数料は、基本的に「加盟店クレジットカード利用率」と、「加盟店手数料率」の2つを掛け合わせた価格によって算定されます。それぞれの詳細は、以下の通りです。

■加盟店クレジットカード利用率

加盟店である事業者の当該機関のクレジットカード利用

■加盟店手数料率

加盟店である事業者がカード会社に支払う手数料

また、クレジットカード手数料は以下のパラメータによって変わるとわれています。

・クレジットカード支払総額
・クレジットカード決済一回当たりの支出額
・クレジットカード会社の営業戦略
・業種

では、次からクレジットカード手数料をどのように削減できるのかみていきましょう。

クレジットカード手数料の削減方法

クレジットカード手数料を抜本的に削減するアイデアは2つあります。

①アクワイアラ(クレジットカード加盟店契約会社)への手数料率交渉
②決済代行会社への切替・手数料率交渉

それぞれ、具体的にご説明します。

①アクワイアラ(クレジットカード加盟店契約会社)への手数料率交渉

1つ目の方法は、アクワイアラへの手数料交渉を行い、コストを削減する方法です。アクワイアラとは、VISAやJCBなどの国際ブランドとアライアンス契約を結び、法人営業をしてクレジットカード加盟店の開拓、審査、管理をする、加盟店契約会社のことです。

現行の手数料がアクワイアラの手数料の市場価格より高い場合にこの方法は有効です。クレジットカード手数料は、携帯電話などの他の費目の場合とは異なり、一度だけ交渉を行うだけではコスト削減に効果的とはいえません。支払金額が増加するたびに交渉を行い、手数料率を下げてもらうことが重要になります。

ここで、おすすめのアクワイアラ(加盟店契約会社)を3社ご紹介します。

1.株式会社ジェーシービー

・加盟店手数料率は一律3.75%
・主要クレジットカード5ブランド、電子マネーなどの多様な決済サービスが導入可能
・お振り込み金額をWEBで簡単に確認
・お振り込みサイクルを日次または月5回にできる、「JCB 早期払いサービス」とあわせて申し込み可能

2.三井住友カード株式会社

・30種類以上の決済手段に対応
・手数料率 初年度2.8%~
・導入コストゼロ
・搭載アプリで集客や業務効率化

3.楽天カード株式会社

・ボーナス一括払い、分割払い、リボ払いにも対応可能
・決まったサイクルで入金
・POS連動なども可能
・WEB、メール、SNS等を活用した販売促進で集客をサポート

出典:SBペイメントサービス

②決済代行会社への切替・手数料率交渉

2つ目の方法は、決済代行会社への切替・手数料率交渉を行い、コストを削減する方法です。

決済代行会社とは、加盟店と各決済期間の間に立ち、様々な決済手段を一括で契約したり、管理システムを提供して加盟店の決済業務効率化を目的とする会社のことです。現行の手数料が決済代行会社の手数料の市場価格よりも高い場合この方法は有効です。

ここで、おすすめの3つの決済代行サービスをご紹介します。

1.GMOペイメントゲートウェイ

・企業側の要望とノウハウを元に、最適な決済手段を提案
・年中無休の電話窓口対応などのサポートも充実
・万全なセキュリティを提供
・EC売り上げ支援や海外進出サポートなど、豊富な付加サービス

2.ペイジェント

・多種の決済を一括の契約とシステムで導入可能
・迅速な入金サイクルで、締日から9営業日後の入金が標準
・キャッシュフローの改善に役立ち複数回締め・早期入金などのオプションも充実
・情報を安全に管理できる体制

3.SBペイメントサービス

・ソフトバンクグループの決済・金融事業を担う。
・多彩な決済サービスを提供。(クレジットカード決済、キャリア決済、ID決済やプリペイドカード決済、電子マネー決済、海外向け決済など)
・EC事業者のニーズに合わせてサービスを提供。

 

コスト削減効果は?

◆インパクト:大  小
◆難易度:★☆☆☆☆
◆効果発現時期:短期 中期 長期

 

いかがでしょうか。どちらの方法も明日から実践できるものですのでぜひ実践してみてください。